解脱錬心館が創立50周年

青少年の健全育成に努め半世紀

解脱錬心館が昨年8月に創立50周年を迎え、今年3月13日に記念館内大会を盛大に開催、3月31日には記念誌並びに記念特別DVDが発行されました。
 解脱錬心館は昭和46年8月、剣道を通じて青少年の健全育成を目的に、地域社会への貢献活動として解脱会が創設。当時の門下生は、北本市内を中心に5人。しかし10年後には、小学生から社会人の幅広い年代の門下生700人が通うまでに発展したのです。その背景には、解脱の教えを基にした解脱錬心館の人間教育にあります。解脱錬心館では、三綱五常報恩を道場訓として掲げ、剣道の技術向上を図る以前に精神形成に眼目が置かれ、礼節や感謝、他人を思いやる大切さなどを門下生へ伝えました。教えを受けた門下生たちは、親や近所の大人たちへ元気よく挨拶をしたり兄弟や下級生の面倒をみたり実生活で素直に行ったのです。門下生のその姿は次第に地域の大人たちからの解脱錬心館に対する信頼へと広がり、子供たちを通わせる家庭が増えていき、埼玉県内でも有数の剣道場へと発展しました。
翌昭和47年には、地元有力者と門下生の保護者を中心に解脱錬心館の活動を支えようと後援会が発足。解脱錬心館で開催される試合での会場運営、様々なレクリエーションの企画運営、最近では少子化で入門者の減少に伴い、チラシを作成して北本市を中心に幼稚園や小学校などへ配布し、門下生拡大に尽力されました。

 さらに解脱錬心館では、昭和51年から全日本剣道連盟の要請により「外国剣道指導者講習会」を受け入れ、以来、毎年夏には世界中の剣士が御霊地に集い剣道の技術や指導力を磨いている。今や「北本・解脱」と言えば、世界剣道のメッカとして知られるようになりました。
また創立30周年を迎えた平成13年、「日本一の道場」と目標を掲げて、門下生、指導者、保護者が同心協力して努力を重ねた。そして「常に昨日の我に今日は勝つ」との先人の言葉を胸に、厳しくても努力を惜しまずに技術と精神力を高めた門下生は、埼玉県内外や全国大会で好成績を収めるようになったのです。
田中宏明館長は記念誌の中で錬心館の将来像を次のように述べています。
「所期の目的である青少年の健全育成を柱として、お互いに認め合い、支え合い、励まし合いながら、剣道を愛し、仲間を信頼し、与えて求めぬ太陽のように謙虚な努力を惜しまず、門下生、指導者・保護者が大きな家族として共々に成長していく、そんな道場であり続けたい」
青少年の健全育成が強く叫ばれている昨今、日本の武道である剣道を通じて人間教育を重ねる解脱錬心館の活動の重要性はさらに増していくはずです。