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わかりやすい解脱の教え
第11回.
素直
素直さは、
自分を大きく育て
人生を豊かにする秘訣です
赤ちゃんは無邪気で、どんなものでも素直に受け入れる素直そのものです。しかし成長するにつれ、自分の好き嫌いや損得勘定などに固執する中で、本当は「そうした方が良い」と思いながら、意地を張って反対のことをして後悔したり、本当は「自分が間違っている」と思ったのに謝らず、大切な友人を失ったりしてしまうものです。意地や我をはらず、素直に生きる人の人生は楽であり、豊かです。
素直な人となるためには、「相手の言うことを受け入れること」が大切です。たとえば目上の人などから「あれをしなさい」と命令されたら、「はい」と返事して従うことです。また「ここが間違っている」と指摘されたら、耳の痛いことであっても聞き入れることです。これらはいずれも苦痛ではありますが、素直な心を育てるためには、必要なことです。もしあなたが短気で怒りやすいならば、たとえばケンカをしたときには、相手を受け入れ、自分から「ごめんなさい」と言ってみましょう。「喧嘩両成敗」とあるように、すべて自分が正しくて、相手がまったく悪いということはあまりないことです。勇気を出して心を伝えたとき、新しい関係が生まれるはずです。
受け入れてみると、相手の言葉の中に自分を磨き、育ててくれる栄養素があるものです。また自分と異なる考え方や意見を取り入れる人は、自分の器を大きくし、少しぐらいのことで挫けない意志力を作ります。
「素直」は自分自身で人生を豊かに素直にしていく秘訣です。
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