第176回春季大祭式辞

理事長 岡野英夫

 本日ここに、第176回春季大祭を迎えさせていただきましたことは、誠に有難く感謝に堪えない次第であります。
 ご存知の通り、新型コロナウイルス感染症の影響により大祭式典を中止し、本祭式典のみ本部役職員にて斎行させていただきました。全国会員の皆さまには、本日の本祭式典にその身は何処にありましょうとも、先祖と共に御霊地に心を寄せ至誠を捧げて感謝申し上げるようお伝えさせていただいております。
 また、萬霊大供養勤修の際には、時を合わせて金剛さまに万部供養を申込させていただいた施主として居ながらにして勤行させていただくようご示達いたしましたので、万部の御霊さまも大変お悦びになられ安霊なされたのではないかと思います。

 どの様な状況であれ、こうして人として生みなされた幸せを心から感謝申し上げる「人生最尊の行事」である大祭を斎行させていただける有り難さは、例えようのない慶びであり尊いことであります。

 世界の人々は、新型コロナウイルスの拡散による不安や恐怖で混乱した心理状態にあり、パニック障害によって常軌を逸した言動をされる方も多く見られます。それらもまた、私たち人間が持つ精神の一側面でありますから一概に非難はできませんが、パニックに陥るか否かは、信仰心がどれだけ深いかの度合いによります。
 大宇宙に遍満する絶対の存在を知るか知らないかが、どんな状況にあっても、冷静かつ的確な判断によって対応できるのかの分かれ目です。
森羅万象の奥にある神意を悟ることができる人は救われます。その意味では、解脱のみ教えを学ばせていただける私たちは、最高の幸せ者でありましょう。
「人はせめて世の変革の様な非常重大の時機に魂の覚醒を得ねば遂に其の機を永久に逸するに至るであろう」と、金剛さまは仰せになられました。この非常重大な時機に直面する世界人類が、神の意識と繋がれるように魂を目覚めさせ、希望に満ちた豊かで明るい未来に向かって共に歩みはじめることを念願してやみません。
 私たちも同様に、目覚めを促す波動が最高潮に達するこの時機に、自己の学びの状態を深く検証し再構築し、新たな令和の御世を麗しいものにするために前進しなければなりません。
「予め今日の悪思想は浮華放縦の結果であるを幾度も指摘した。物質文明一点張りが日本民族本来の意気を磨滅し、神代ながらの大念願を忘却せることの、いかに大なる誤りなるかを警告した」と諭されています。
 今、国難の時です。日本民族が、日本人が一致団結してこの国難に立ち向かい、乗り越えていかなければなりません。どれほど今上陛下はお心を痛めておられるでありましょう。今は非難し、争っている場合ではないはずです。この危機的状況の中で日に日に悪化する世相をつぶさに見据え、建国の大理想と崇高な日本精神から大きく逸脱してしまった社会の現況をしっかりと認識する必要があります。
霊界においても解脱金剛さまをはじめ多くの徳の高いお御霊魂さまが懸命にお働きになっておられます。その思いを、その心を、我が心に刻み、愛国の精神を発揮し、世相を善導し、人々の心を救済していかなければなりません。
 人は、宇宙大自然の中で深い絆によって結ばれ、神に許されて存在しています。
 他の動植物などの命をいただかなければ生きていけない存在です。
世界には、そうしたお蔭や命に感謝し、供養することさえ知らない民族や因果応報の道理も悟れない国家があることをこの度の感染症は明確に知らしめてくれました。
 最早猶予はありません。あらゆる手段を駆使して世界に向けて惟神の大道解脱のみ教えを伝えていかなければなりません。神意に叛く思いや行動は、世界を滅亡へと導く原動力となってしまいます。天茶供養一つでも、徹底してその必要性を伝えることが出来たなら、必ず世界は変わるはずです。
 偉大な解脱の教えは、太神の命によって、大日本の国土に誕生しました。その国土に住まわせていただく日本人としての責任は重大であります。その認識なかりせば、いかにして金剛さまの御恩に報いることができましょう。
 一切の欲望を放擲し、解脱によって錬成せられた仁愛と至誠とを以て、立教百年への大事業を達成すべく力強く前進させていただきましょう。皆さまの御健勝とご多幸、そして更なる御精神をご期待申し上げ式辞といたします。

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