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新宗連8.14式典・台風接近の中で戦没者を慰霊

 終戦記念日を翌日に控えた8月14日、本会が加盟する新日本宗教青年会連盟主催の第58 回戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典(8.14式典)が東京・国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑にて開催され、新型コロナ対策に規模を縮小して、一般参列者はYouTubeを通してライブ配信されリモート参加しました。さらに今回、大型の台風7号が接近していた影響で、14日当日は墓苑が閉鎖される可能性もありましたが、当日は無事に開催されました。
 午後6時、20万羽を超える解脱会全国各支部から奉納された折鶴をはじめ各教団の折り鶴が会場を彩る中、開式。
 主催者を代表して新日本宗教青年会連盟の宮本泰克委員長が挨拶をされました。その中で「〈平和のために〉私たちに何ができるのかと自問し、求め続けること、小さなことでも一歩ずつ、できることを積み重ねていくこと、仲間を増やし、広げていくこと。何より宗教青年の私たちは、祈ること。手を携え、前を向いて共に歩みましょう」と述べられました。
 教団別礼拝では、六角堂内にて10 教団の代表がそれぞれの形式で祈りを捧げ、本会は岡野孝行青年本部長が会場の本会会員と共に祈願文、三綱五常報恩、宝号七反を厳かに念唱しました。
 続く「平和へのメッセージ」が読み上げられ、今年は解脱会青年本部の北島鯉久人九州ブロック議長が担当されました。北島議長は、祖母から聞いたという中国の海南島沖で戦死した曾祖父の家族への深い愛情や夫を亡くした後、終戦後の混沌とした中で苦労しながらも周囲の人々と助け合いながら家庭を守った曾祖母の姿などを述べながら、改めて平和の大切さについて語り、慈愛、敬愛、相愛の心をさらに培い、平和へと繋げていくことを誓いました。
 最後に新宗連代表の石倉寿一理事長が「世界では今なお戦争や紛争、不信、対立が止むことがありませんが、これを抑止し、平和へと導いていく第一歩は、信教の自由の尊重をはじめ、お互いを理解し合い、認め合っていく多様性の実践であると思います。世界平和の実現に向かって、すべての戦争犠牲者追悼と共に、長年育んできた多様性の文化もしっかり継承し、実践してまいりましょう」と挨拶されました。
 式典終了後、戦没者への慰霊と平和を祈願して参拝者による献花の列が続きました。

◆御霊地で折鶴を焚き上げ◆

 青年本部では8月19日、「第58 回戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典(8.14式典)」に奉納された折鶴のお焚き上げを御霊地・浄炎炉において、岡野孝行青年本部長、青年本部役員並びに青年本部会のメンバーに加えて御霊地職員が列席する中、新宗連事務局が立ち会い行いました。この行事において、8.14 式典の行事一切が締めくくられました。
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