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スポットライト
スポーツウエルネス吹矢で2冠達成
​佐賀有田支部 角 泰司氏

 昨年10月20日、佐賀県において開催された第23回全国障害者スポーツ大会(愛称SAGA2024)でオープン競技の一つとして行われた「スポーツウエルネス吹矢」において、角泰司さんが見事2冠を達成されました。
 スポーツウエルネス吹矢は、制限時間1ラウンド3分の中で、6~10m離れた円形の的をめがけて矢を吹き、4ラウンドで計20本の合計得点を競います。本大会は個人4部門に加え、全員が出場する一本勝負勝ち残り戦も行われ、「座位」「座位片麻痺」「立位片麻痺」「立位(欠損含む)」と4部門ある中、角さんは「男子立位6mの部」と「一本勝負勝ち残り戦」で、それぞれ優勝。また、立位6mの部では、ラウンド間における全ての矢が中央に当たる「パーフェクト」を、4ラウンド中2つのラウンドで達成しました。
 もともとスポーツマンだった角さんですが、16年前の交通事故をきっかけに足を使う運動ができなくなりました。何か自分に合うスポーツがないかと思い悩んでいた時、テレビでスポーツ吹矢を知ります。 
 調べると、たまたま友人の弟さんが会長であったため、スムーズに入会することができたそうです。そこから早11年。途中5年間は地区の役職に尽力するためにスポーツ活動を休止していましたが、3年前に復帰し現在に至ります。
 会長からは「このスポーツは楽しみながらやるスポーツですよ」とよく言われるそうですが、何回挑戦しても良い点が出ない時には、楽しむどころか悔しい思いに駆られるそうです。そうした経験を経て、角さんは「5本の矢には選手本人の全ての思いが込められており、一本一本が勝負。そこが喜びでもあり、悔しさでもあり、また挑戦したくなる。それだけ奥が深い」と語ります。今回の2冠やパーフェクトは、何度も経験した挫折を糧に、毎日自宅で練習を重ねた角さんの努力の賜物です。
 また角さんはスポーツウエルネス吹矢以外でも、氏神様である潮見神社で1年を通じて祭事のお世話をしており、さらに個人でも毎月1日と15日には、神社や墓地、六地蔵尊様、馬頭観音様、大日如来様、水神様、忠霊塔などを含め計16ヵ所へ感謝を込めてお参りをされており、そのような角さんからは未だ体力の衰えを感じさせません。
 今後の目標として、「全国障害者スポーツウエルネス吹矢大会において、6m、8m、10mの全ての部で優勝したい」と強い意気込みを見せました。
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