4年ぶりの団体参拝で三聖地巡拝挙行
4月1日から3日にかけて、第83回三聖地巡拝が行われました。4年ぶりに人数制限が解除される中、全国会員代表451名が参加し、世界平和の祈りを捧げました。また、今回も引き続きコロナ対策が呼びかけられ、伊勢神宮では2団に分かれての参拝となりました。
初日は午後3時半より、伊勢神宮外宮前広場に結団式が行われました。初めに岡野英夫理事長が、「コロナから得た学びを心に留め、新たな歩みを始める時。この巡拝を通じて日本民族の大御祖を拝し、御歴代天皇の大御心を魂に刻み、世界に大和の精神を及ぼしていくこと。日本人に生まれた大任を果たすべく学ばせていただきましょう」と巡拝の意義を再確認しました。続いて神宮司庁の石垣仁久広報室長より挨拶があり、「この数年、私たちは『変わらなければ生き残れない』ことを学んだ一方、決して変えてはいけないことも明確となった。敬神数祖、尊皇愛国をしっかりと心に持てば、入れる器が変わろうとその中の澄んだ水は変わらない」と述べ、日本精神を国内に広めるものとして本会の三聖地巡拝に期待を寄せられました。鈴木健一伊勢市長より心温まるご挨拶と、伊勢市より歓迎の花束が贈られた後、外宮御正宮を参拝しました。
翌2日、午前8時、内宮の宇治橋前に参集。御正宮参拝の後、神楽殿にて特別太々神楽を奉納しました。
橿原神宮では、揃いの橙色の法被姿の大阪松虫支部会員たちから温かい歓迎を受け、午後2時半より参進開始。岡野理事長が代表して内拝殿に進み、外院斎庭に一同整列し、献納の儀、修祓、玉串奉奠、拝礼行事が厳粛に行われました。久保田昌孝宮司のご挨拶では、「かつて神武天皇様は、世界平和と人々の幸せを願い、皆が仲良く暮らせる世をつくるとの決意のもと即位されたが、2683年経った今も争いは絶えない」と終息を見ないウクライナ侵攻を憂い、各人が正しい心で生活することが世界平和に繋がると述べられました。行事終了後は大阪松虫支部より天茶の接待を受け、暑さで乾いた喉を潤しました。
この日、伊勢神宮の内宮では「奉納相撲」、橿原神宮では「春の出会い 神武さん」と題して御鎮座記念祭と神武天皇祭に合わせたイベントが開催されており、大勢の一般参拝者で賑わう境内に、コロナ禍の長かった閉塞感の終わりを感じる一日となりました。
最終日となる3日は、御寺泉涌寺の仏殿前にて朝礼の後、御歴代天皇の鎮まる月輪御陵を奉拝。霊明殿にて皇祖皇霊に対して岡野理事長が表白文を奏上しました。続く上村貞朗長老猊下のご挨拶では、仏教の六つの実践徳目「六波羅密」の中の智慧行について説かれ、「今は悪行に智慧を使う人が多い。皆様は解脱会の教えのもと、ぜひ人のために智慧を使ってください」と述べられました。その後、巡拝団は解脱金剛宝塔へ向けて参道を上り、本年の巡拝完遂を金剛さまにご報告。さらに亡き岡野聖法長老さまの祥月命日にあたり、特別供養が行われました。
また、泉山では今年も関西圏域会員たちが奉仕に尽力、天茶やコーヒーの接待も久しぶりに再開され、巡拝団に喜ばれました。
その後、法縁の寺・醍醐寺を訪れ、柴燈大護摩を厳修。金堂参拝の後、壁瀬宥雅執行長よりご挨拶を頂き、巡拝全行程を終了しました。