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ハワイ解脱教会の庭で小笠原流「蟇目の儀」

美しい海辺に面したハワイ解脱教会の庭において6月30日(金)、鎌倉時代より将軍家代々の「礼法・弓術・弓馬術」の師範を務めた小笠原家・小笠原流の「蟇目(ひきめ)の儀」が執り行われました。
「蟇目の儀」は、神聖な弓矢の威徳によって邪気や魔を祓い清め、平和と繁栄をもたらす神事で、主に日本の大宮八幡宮、住吉大社、春日神社、下鴨神社、熱田神宮などの主要な神社で古くから行われていますが、ハワイで行われるのは今回が初めて。当日は小笠原家32代目次期宗家・小笠原清基師が多くの人々の前でその伝統儀の美を披露されました。
ハワイにて、日本文化への理解を広める活動を行っている「ホノルル財団」(ヒロコ・デウィツ理事長)が今回の主催者です。日本の伝統を重んじる教えに加えて教会の庭が景観の素晴らしいことから、今回、解脱教会が会場に選ばれました。
当日は、ハワイの美しい天候に恵まれる中、来賓としてホノルル市長代理・ジェイミー・モクレフア文化芸術局長、ハワイ日米協会・レイナ・カネコ会長、国際武士道精神修養道場・田端俊久代表、ハワイ大神宮・岡田明弘宮司が出席。約九十人の参加者が見守る中、午前9時半に開式となりました。
主催者挨拶に続き、ホノルル市長の祝辞がモクレフア氏から伝えられた後、蟇目の儀の伝統装束を纏った小笠原清基師が行事について説明。それぞれの挨拶には、英語は日本語、日本語は英語の通訳がつき、国際交流の場ともなりました。

「蟇目の儀」では、まず小笠原流門弟の安達氏が矢の的に一切の邪気や魔を招霊、続いて小笠原清基師が厳かな作法で弓を構え、蟇目の付いた矢を放つと、矢はヒューという音を立てて見事に的を射抜き、日本の伝統文化の素晴らしさに会場からは割れんばかりの拍手がわきました。
この後、解脱教会の山田一雄開教師は、小笠原流の次期宗家である清基師を迎え、解脱教会の境内にてハワイ初の蟇目の儀が行われた栄誉を噛みしめながら、来賓、参列者らに謝意を示し、「本日の神聖な矢のご威徳が、社会に広がる負の力を祓い清め、ハワイと環太平洋諸国の人々に更なる平和と繁栄がもたらされんことを」と祈念する挨拶を述べました。
 式典終了後は、参加者各位が美しい解脱教会の庭で小笠原清基師と記念写真を撮るなど、和やかな光景が見られました。
なお蟇目の儀の動画がYouTubeで見ることができます。リンクはコチラ↓

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