絵手紙・短歌・川柳コーナー
出版部に送っていただいた作品をこちらでご紹介しています。ご投稿お待ちしています。
川 柳
秩父中村支部 根岸功
昼晴天 夜は曇りて 名月見えず
十六夜 ウサギ見えるか 良く見える
名月と 云えば国定 赤城山
澄み渡り 天高くして 稔る秋
読めるけど 書けない文字が 多くなり
猫が来て やさしい声で エサねだり
セルフレジ 使う方法 分からない
川 柳
秩父中村支部 根岸功
加護されて 生かされ生きる 有難さ
温暖化 異常気象が いつまでも
高温で 畑作業が 遅れおり
雑草の 伸びるスピード 早やすぎる
新米の 出初め時期に なぜ値上げ
クーラーの 部屋で一日 ゴロ〴〵と
備蓄米 放出せずに 米不足
ボケ防止 頭ひねりて 句(うた)を詠む
大谷の 活躍見事 神の技
炎天下 自然が相手 農厳し
令和6年12月1日更新
秩父上町支部 浅見輝美
令和6年11月15日更新
川 柳
秩父中村支部 根岸功
炎天下 真赤に咲いた 百日紅
連日の 炎暑を耐えて 秋を待つ
秋桜が 咲き始めており 秋間近か
長月で 夕暮れ早く 暗くなり
蝉時雨 全身で鳴く 法師蝉
句ではなく 日常を詠む そのまゝに
令和6年10月31日更新
短 歌
秩父三沢支部 眞下ケサ子
だれかれの化身かと囲む帰省客
庇の柱に玉虫のいて
何十年ぶりにまみえし玉虫は
しずかに翔ちて植込に消ゆ
しみじみと聞く「ふるさと」の夕チャイム
帰省子ら去りもとのひとりに
今日こそは大根を蒔かんと思いつつ
三時を過ぎぬ猛烈残暑
卒寿われ今日も感謝で生きており
季は巡りて木犀香る
令和6年10月31日更新
川 柳
秩父中村支部 根岸功
教え受け 感謝に過ごす 日々楽し
学ぶほど 教えの道の 素晴らしさ
支部え行く 峠の道に 風かほる
パリ五輪 セーヌを船で 入場す
連日の メダルラッシュで 盛り上がり
同級生 ハゲか白髪か どちらかに
腰痛に 湿布を貼れど 効果なし
令和6年9月1日更新
秩父上町支部 浅見輝美
令和6年7月1日更新
短 歌
秩父三沢支部 眞下ケサ子
地産物あふれ賑わう道の駅
ドア開くたびに春疾風入る
花粉症に縁無く峡に九十年
舞いくる花粉拭きつつ暮らす
蕗の薹摘みいるわれに気づかずや
猪二頭山より現わる
ポケットに卒寿記念の万歩計
背山のうぐいす囃すかに鳴く
春場所の喝采の間もテロップに
地震速報、竜巻警報
令和6年5月1日更新
短 歌
富山岩瀬支部 横道文子
一夜明け灯籠落ちて塀くずれ
神社への道遠回りする
【『北日本新聞』歌壇入選作品】
令和6年5月1日更新
短 歌
秩父三沢支部 眞下ケサ子
八十路坂のぼりつめたるこの師走
大根切り干す庭あたたかし
年祝ぐと親族つどう夕刻に
突如の警報! スマホとテレビ
能登半島地震と羽田の大惨事
震撼と明く令和六年
祝月なるを悲惨な報道に
胸いためつつ祈りの日々を
「避難なお一万四千人超」と
能登地震より一ヵ月経つ